アメリカ・フロリダ州で起きた銃乱射事件への思想面からの評価

ゲイの集まるナイトクラブで49人の犠牲者を出す銃乱射事件があった。
銃乱射事件そのものはアメリカ社会特有の問題である。銃の保持はアメリカの建国以来の「自分の身は自分で守る」というポリシーに基づくいわば国是的権利である。なにしろ、そもそもの国の成り立ちそのものが先住民に対する侵略迫害行為に端を発しているのだから、アメリカ人的常識からは当然のことであり、銃協会のロビー活動からもこのアメリカ市民の権利が解消される恐れはない。

この銃撃事件の社会的一般性の側面における問題はゲイ問題である(銃問題はアメリカ社会特有のもの)。犯人はどうも個人的にイスラム過激思想に染まり、ゲイに反感を持っていたらしい。性風俗に関してはLGBT(レズ・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の開放が著しい。これはフリーセックスに始まる性の解放思想に起源をもつ。この運動の性格は伝統的性道徳の破壊であり、それは伝統文化・道徳・思想の破壊であり、それを先導しているのは隠れマルクス主義者である。いわゆる潜行するマルクス主義者ことルカーチ・フランクフルト学派LGBTの認められるところには原理的に持続可能社会はあり得ない。

伝統社会の持続可能性の破壊がマルクス主義者の狙いである。その理由は東欧において共産主義国家への暴力革命がなかなか成功しなかった当時、ルカーチらはその原因を探った。そうして結論が出た。それは革命を完遂させるに至るにはそれを阻害する強固な精神文化の基盤を破壊しなければならないとというものであった。その強固な精神文化とは伝統的に培われてきた宗教であり、風俗であり、性道徳であり、まさに倫理道徳である。

銃撃事件を起こした犯人の動機は正しい。ただ銃撃という方法が誤っていた。しかし、過激派思想に染まった彼にはほかに方法はなかった。この事件の実態は伝統宗教的性道徳観念V.S.マルクス主義的伝統破壊思想運動である。元来、本質的に平等性を基本概念とし、自由性を排除するマルクス主義が、長年月をかけて自由を逆手にとってこれまでの精神文化的常識を快楽を属性とする「自由」の名のもとに破壊し、民衆をメディアを通じて惑溺させ、世論を支配し、社会全体を頽落させていく。

なぜ平等性がマルクス主義のテーマとなりうるのか。それは共同体に差別に由来する迫害を作らないこと。マルクス主義と迫害が結びつくのは、マルクス主義者が迫害されるということではない。マルクスが考えていたことはユダヤ人が迫害されないということであった。差別され、迫害され、虐殺(ポグロム)されるユダヤ人を救う(解放する)ため、差別のない、平等な社会の実現を目指した。

そして、それはユダヤ人を差別する考え方を許さなかった。そのため、マルクス主義や共産主義体制に反対する考え方の持ち主は迫害され、自由な発想、発言、運動は共産主義体制(正しくはそこにいたる前段階の社会主義体制社会)では許されない。反逆する者には粛清という名の死があるのみである。ソ連におけるスターリンやシナにおける毛沢東、カンボジアにおけるポルポト政権下の実態が示すとおりである。そもそもロシア革命の立役者レーニンこそが資本家や地主を虐殺することを暴力革命の要素と考えていた。

マルクス主義は本質の平等性を確保するために自由を戦術として利用し、平等性が実現可能な体制においては自由を抑圧しつづける。この過程の中にある世界は人権という美名の名のもとにいま世論が根本から毒されてしまっている。実はその人権を最もないがしろにする思想によって逆手にとられて利用され、世界がユダヤ人の権益に奉仕しつづけ、その完成に邁進させられてしまっている。ユダヤ人の幸福を保証するための価値観に世界の伝統が破壊され、改変されようとしている。今般の銃乱射事件はこの流れに抗する一面もあると考えられる。
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No title

LGBTは享楽主義でなく、生まれついたものです。
生まれついて忌避され、本人たちも自己を否定し苦しんできたのです。こんなとき、家族にも否定され将来に希望をもてない子供たちに寄り添って励まされるでしょうね、イエス様なら。

Re: No title

> LGBTは享楽主義でなく、生まれついたものです。
> 生まれついて忌避され、本人たちも自己を否定し苦しんできたのです。こんなとき、家族にも否定され将来に希望をもてない子供たちに寄り添って励まされるでしょうね、イエス様なら。

コメントありがとうございます。あなたのこのコメントを含め、三つのコメントを私からの応答も添えて記事にupしておきました。よろしかったらご覧ください。
プロフィール

 軽部勇人

Author: 軽部勇人
A missionary in this Cyber Church

職業:医療関係
過去には10年ほど某教会の牧師をやっていました。他にもアルバイトを含め、さまざまな仕事を経験してきました。

趣味:哲学書・神学書の翻訳味読、歴史書精読(近現代史)・戦国史研究、民俗学研究

特技:ランニング
35年以上やってます。
10代は走力の限界への挑戦。
20,30代以降は身体的・精神的カタルシス効果の獲得。

信条:近現代史に関して、おそらく日本でオンリーワンの認識をもつミッショナリーです。反日活動家の侮日発言や特亜三国の歴史捏造に対してプロテスト(抗議)します。

なお、統一教会、ものみの塔、モルモン教会とは関係ありません。

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