「縄文人はエイリアンの餌だった」への反論・・・異人伝説(異形信仰)について

縄文人はエイリアンの餌だったというなんともちんぷんかんぷんな主張をしている動画がありました。それにちょっとした反論をしたところ、削除されました。さて、どんな反論をしたのでしょうか。以下の通りです。

動画主の基本的主張
「縄文人は、エイリアンの奴隷(餌)だった古代、エイリアンはなぜ日本ランドにやってきたか。その答えを考えてみます。だれが神だったのか。彼らは人間の友なのか、それとも敵なのか?アステカの歴史も、インカの歴史も、生贄(いけにえ)のそれでした。人々は、生きた人間の心臓をえぐり、それを神に捧げました。となると、彼らの神は、いったい、だれだったのか。あるいはそこまでマヤ人やインカ人を、追い込めたのはだれかということになります。エイリアン、イコール、性善説は、まちがっているのではないでしょうか。」

反論:エイリアン(地球外生命体)について一言。古代人は障害児や奇形児の誕生や成長を驚異の目でとらえました。魚鱗病、水頭症、顔面未成型、指の欠損や多指症、無頭症、などなど。こうした異形―これをエイリアンと表現すれば話は別ですが―に対して脅威と畏敬を感じ、信仰の対象となりました。異形信仰は人間だけにとどまらず、動物や自然(岩石など<磐座>)もその対象となります。
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河童の精神医学的解釈

河童(かっぱ)は、日本の妖怪・伝説上の動物とされています。「かっぱ」は、「かわ(川)」に「わらは(童)」の変化形「わっぱ」が複合した「かわわっぱ」が変化したものだそうです。体格は子供のようで、全身は緑色または赤色。頭頂部に皿があることが多いといわれています。皿は円形の平滑な無毛部で、いつも水で濡れており、皿が乾いたり割れたりすると力を失う、または死ぬとされています。口は短い嘴で、背中には亀のような甲羅が、手足には水掻きがあるとする場合が多い。亀のように四本足で歩く絵も見受けられる。

甲羅を紐で結んでいる絵も多く見受けられるので、甲羅様の道具を蓑のように使っている人間であるとも考えられています。ごくまれに甲羅でなく蓑のようなものに背中を覆われている絵もあるそうです。

河童の正体は、水死体であると推定されることが多いらしいです。水死体は、皮膚は緑色をしており、頭髪がすり減っており(川底との摩耗のせい)、肛門は拡大している。これらの点は、体色が緑で、頭部がハゲで(皿がある)、尻子玉を抜かれた、という河童の特徴に合致する。水死体は体がガスで膨張していることもあり、これが河童の甲羅に見誤られた可能性もある。また、すっぽんの姿に似ていることから、すっぽんを見間違えた可能性も指摘されている。

以上はwikipedia「河童」の項目からの抜粋です。

河原には被差別民が暮らしていました。昔から地方から流れ着いたものが無税であった河原に住みつき、 京の鴨川の河原など では売春を行い、芸も見せるという芸能者が住まいとしていました。歌舞伎の起源である 出雲の阿国なども四条河原で踊っていたといわれています(勿論、売春もあったでしょう)。つまり、河原は常民の住むところではなかったわけです 。そんな中に親に捨てられた子供がいたかもしれません。なかには知的障害あったかもしれません。あるいは面倒を見てくれていた親が死に、身内が市に独り身となった知的障碍者(ダウン症など)や精神障碍者が河原で人知れず過ごすようになったかもしれません。彼らは年をある程度とっており、頭部は剥げていかもしれません。

魚を生で食い、ときには民家に泥棒にはいったり、畑で作物をかすめ取っていたかもしれません。ときには知的障碍者特有の人懐っこさから、子どもなどに相撲をとろうと声掛けしていたかもしれません。新地が緑色というのはよくあわかりません。障碍者にみらっれう特徴ではありません。染色体異常から色素異常を起こしている障碍者がいたかもしれません。ただ緑色といいうのはちょっと想像に難いですね。色白というのもあり得ないでしょう。河原で過ごすわけですから、相当に日焼けはしているはずです。背中の甲羅は彼らが着ていた蓑をそういう風に見誤ったのかもしれません。

そういうように私には河童は単なる伝説的存在ではなく、むごい境遇の障害者に見えてなりません。

民俗学に精神医学の視座を据えて…山爺のリアリティ

 以前、山女について行った同様のことを今度はお約束通り山爺に適用します。

 同様のこととは伝説に登場する奇異な人物や妖怪といった民俗学的領域の存在を精神医学の視座において解釈し、民俗学の風土から精神医学の風土において生き生きと描写するという試みです。

 さて、山爺とはなんでしょう。皆さんは聞いたことがありますか。

 
 wikiの山爺に関する記事は常光徹という民俗学の専門家の著書から引用されているようです。この先生が高知出身のため、高知由来の妖怪にはずいぶん詳しい方のようです。
以下、引用しますが、文中の青字は私のコメントです。
wikiによると、次のような妖怪あるいは人物だそうです。
(引用開始)
 一つ目一本足の爺の姿をした妖怪といわれる。土佐民俗学会発行による『近世土佐妖怪資料』によれば高知県をはじめとする四国地方に伝承されており、身長が3~4尺(約90~120センチメートル)、全身に鼠色の短毛が生えており、目は二つ目だが、片方が大きく片方が非常に小さいため、一つ目に見えるとある。

 わたしは山爺は染色体異常による障害者ではないかと思っています。つまり、ダウン症です。山爺は背が低いということですが、これはダウン症の特徴です。ダウン症は最近では高齢出産が多くなり、その高齢出産でダウン症児が生まれるリスクが高くなるということでマスメディアでも結構耳目にする機会が増えました。ダウン症の特徴には次のものがあります。中度から重度の精神遅滞、平坦な特異な顔貌(吊り上った目じり、鼻根部扁平、耳介奇形、舌の延出、後頭部扁平)、筋緊張の低下、短指症などです。また、ダウン症の人は色白で人懐こく、きれい好きな人が多いです。ただ、例外もあります。たとえば、攻撃的(爪を立てて他者をひっかくなどの他害行為など)で入浴拒否を長く続ける人もいます。

 想像するに、ダウン症の両親が生きていた時分までは家族の世話の下にあったのが、面倒を見てくれる人がいなくなって一人で生きるようになったのではないでしょうか。ダウン症の場合、老化が早く、平均寿命は50歳といわれています。山爺の場合、昔のことですから、もっと寿命は短かったことでしょう。孤立した生活が長く続き、衛生面も配慮はなされていなかったことでしょう。髭はぼうぼうでしょう。40歳ぐらいだったのが、もっと高齢に見えたかもしれません。


 一つ目の伝承は、この一つ目に見える二つ目が誤解されて伝わったものともいう。イノシシやサルなどの骨を、まるでダイコンのようにたやすく噛み砕くほどの頑丈な歯を持っているので、猟師たちはこの山爺を餌で手なずけ、オオカミを追い払うのに使っていたという。


 この説明は山爺を無理にダウン症者の枠にはめ込めないものですね。ダウン症では説明できません。個人的特徴でしょう。


 人間の往来する道に現れることもあるものの、人に見られることはなく、6,7尺おきに一足ずつ、杵で押したように
特筆すべきはとてつもなく声が大きいことで、その叫び声は山中に響き渡り、天地を震えさせ、木の葉を落とし、付近の木や岩を動かすほどという。この大声で鼓膜を破られて死んだ者もいるといわれる。

声が大きいことも個人的特徴でしょうか。

 山爺はしばしば人間に大声比べを挑み、猟師が自分の声とみせかけて銃声を鳴らして負かすといった昔話が四国各地に見られる。しかし銃声で騙されたことに気づいた山爺は、クモに化けて相手の家に忍び込み、寝込みを襲って怨みを晴らすともいう。


 四国各地で山爺の大声に関わる伝承があるということは、山爺が四国各地に出没したということでしょう。複数いたのでしょうか。山爺は一人であったという仮定での上に話を進めていきます。常光氏によると、山爺は高知県の旧物部村にいたということですが、この地は山奥の山村で徳島県と県境を接しています。

おそらく、山爺は物部村から徳島県木頭村あるいは祖谷山村、そこから吉野川を越えて讃岐山脈界隈にも出没したのかもしれません。各地でその独特の風貌と奇怪な行動は多くの人を驚かしたことでしょう。その様子は目撃者の家族に伝えられ、その伝承が各地で語りつがれていったかもしれません。

(引用終了)

 山爺はほとんど村人に姿を見せることはなかったそうです。おそらく村人を恐れて生きていたのでしょう。それでも空腹時には里に下りて、民家の家畜をとって食べていたと考えられます。その摂食の様子はまさにイノシシの骨をもバリバリ噛み砕くようなものだったのかもしれません。

 どちらにしても山女ほどの狂気は見られません。このことは山爺が統合失調症ではなく、単に精神遅滞つまり知的障害を伴うダウン症だったことを暗示しています。また、ダウン症児は旧物部村のみにいたわけではありません。物部村と同様の伝承があるということは各地にダウン症児がおり、彼らが親元を離れてから、同じような生活を送り、山爺と恐れられていたのかもしれません。

 なお、猟に際して山爺の力を借りたという点は山爺と村人の交流の記録であり、事実そうした交流はあったのでしょう。当時の村社会はそういう風にして障害者を受容していたといえるかもしれません。もちろんその社会的受容は今日的価値観から言えば十分とは言えません。

妖怪を精神医学の見地から見ると―山女と山爺―

民俗学への関心から各地に残されている伝承・伝説に関する関係書籍を読むことがあります。

そのなかで妖怪伝説は突拍子もない描写が興味をそそります。
数ある妖怪の中で山女や山爺について精神医学の見地からリアリティを追及してみます。
山女は東北地方、岡山県、四国、九州など、ほぼ全国各地に伝わっているようです。
各伝承により性質に差異はあるものの、多くは長い髪を持つ色白の美女とされています。
服装は半裸の腰に草の葉の蓑を纏っていたり、樹の皮を編んだ服を着ているようです。

山女は、地面につくほど長い髪に節を持ち、人を見ると耳まで裂けた口で大声で笑いかけるといいます。
あるときに山女に出遭った女性が笑いかけられ、女性が大声を出すと山女は逃げ去りましたが、
笑われた際に血を吸われたらしく、間もなく死んでしまったといいます。

精神医学的見地から検討してみます。
おそらく、山女の実態は知的障害者か統合失調症の女性でしょう。
知的障害や統合失調症があるために彼女らは家族から打ち捨てられたか、あるいは家を出たか、
あるいは家族が早死にしたかの理由で孤独な生活を送っていたのかもしれません。
統合失調症の場合、重度の慢性であるほど極端に身なりや衛生に関する意識が低く、不潔になります。
入浴しない、散髪しないなどよくあります。

重度の知的障害者の場合、衛生的であらねばならないという観念自体がないものです。
発達障害で強迫的に整理整頓や手洗い、洗体をする例はありますが。。。
そうしたことを考慮にれると、山女の「長い髪」は散髪を拒否した結果だと考えられます。
半裸状態もおそらく孤立した生活が長くなっていたのでしょう。

耳まで裂けた口というのは、口角炎が重症化したものでしょう。
はじめは小さかった口角炎をなおりかけの痛痒いときに手の甲でこすってしまい、
ますます創が大きくなり、裂傷や創部が拡大したのでは。。。尤も耳までさけていたというのは
恐怖心に支配されたがための錯覚でしょう。
「大声で笑いかける」というのも、症状は千差万別ですからこうした症例も考えられなくもないものです。
知的障害者の中には愛想よく大声で初対面の人にも「こんにちは」と挨拶する人もいます。
尤もその挨拶とそのほか数語しか発語できません。
また、性欲に富み、人間の男を連れ去って厚遇しますが、男が精力を切らすと殺して食べてしまうというパターンもあるようです。知的障害があるも性欲は旺盛という例はあります。幼少期に性行為に伴う快楽を教えられたのでしょうか。
生来的に淫乱ということもあるでしょう。

山女の正体は人間だとする例として、明治の末から大正初めにかけ、岡山に山女が現れた事例があります。荒れた髪で、ギロギロと目を光らせ、服は腰のみぼろ布を纏い、生きたカエルやヘビを食べ、山のみならず民家にも姿を見せました。付近の住民たちによって殺されましたが、その正体は近くの村の娘であり、正気を失ってこのような姿に変わり果てたのでした。

妖怪伝説や奇人伝承にはその物語の主人公が精神疾患あるいは知的障害を抱えていたと思われる節が多くあります。
それは統合失調症患者や知的障害者が地域社会でいかに過ごしていたのかを示している資料であるように思います。
こうした精神医学の見地から民俗学の分野、とりわけ伝説・伝承を読み解くとそこには当時の精神疾患者や知的障害者をとりまく社会風土がリアリティをもって迫ってきます。

ちなみに民俗学の世界でこうした山女伝説は女性が正気を失った姿ではないかと考えている人もいます。
妖怪探訪家の村上健司氏です。興味のある方は氏の著作物にあたってみてください。
山女だけでここまで書いてしまいました。山爺については後日にということで。。。
私自身、このブログで今回だけでなく、ほかにも河童伝説についても書いてみたいと思っています。
妖怪伝説は単に人間の想像力が生み出した架空の存在とか、教訓的利用とか、
娯楽的産物だけでなく、立脚点を変えて読み込むとそれなりにリアリティが浮かび上がってくるものです。
プロフィール

 軽部勇人

Author: 軽部勇人
A missionary in this Cyber Church

職業:医療関係
過去には10年ほど某教会の牧師をやっていました。他にもアルバイトを含め、さまざまな仕事を経験してきました。

趣味:哲学書・神学書の翻訳味読、歴史書精読(近現代史)・戦国史研究、民俗学研究

特技:ランニング
35年以上やってます。
10代は走力の限界への挑戦。
20,30代以降は身体的・精神的カタルシス効果の獲得。

信条:近現代史に関して、おそらく日本でオンリーワンの認識をもつミッショナリーです。反日活動家の侮日発言や特亜三国の歴史捏造に対してプロテスト(抗議)します。

なお、統一教会、ものみの塔、モルモン教会とは関係ありません。

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